雄山
所属市町村-------------???
掲載される地形図--------立山(2万5千分の一)
標高-------------------2991M
山行回数---------------1回(わたしではないです)
2001年07月21日
携帯電話---------------不明
今回は、雷鳥の画像をアップしてありますので、重いかもしれません。
下は、当日の歩行記録を地図上に展開したデータをカシミール上で画像化したものです。
少し引き延ばしたので、ボケ気味になってしまいました
歩行時間(友人に書いてもらった山行録を掲載します)
期 間 2001年7月21日(前夜泊日帰り)
目的地 立山(雄山)
人 数 30人
海の日休暇が制定されてから、7月20日前後の登山客がどの山域でも増えているらしい。
わたしが今回参加したパーティも、「海の日に山へ行こう」を合言葉に、毎年この日には必ず
山に行くグループ。今年はカレンダーの関係で連休がとりやすい。それで、3年前に秋の室堂
へ旅して以来の宿題がかなえられることとなった。
7月20日(祝)
前日は予定外の残業で帰宅が2230となり、前もってかなり支度を整えておいたものの就寝
は真夜中を1時間も過ぎてからとなった。それでも3時過ぎには起床。まだまだ眠い。静かに身
支度をし、3時40分に自宅を出発。集合場所の駅には15分ほどで到着できた。すでにバスがお
腹を開けて待っている。メンバーが全員揃った4時15分頃に早めの出発となった。
中央道から、長野道、北陸道を経て立山ICまでのかなりの時間を眠って過ごす。昼にはケーブ
ルカーの立山駅に着いた。昼食は称名の滝でとることになっている。滝壷のそばまで行くと細かい
しぶきが霧のようにかかってきてとても涼しい。ところで3年前はこの滝、高原バスの車窓から見た
のだったが付近に道路などまったく見当たらない。?マークをぶらさげたまま、お弁当をぱくつく。
バスとはここで一旦お別れ、明日扇平へ迎えに来てくれる。メンバーはアルペンルートで立山を越え
るのだ。最初の乗り物はケーブルカー。大混雑だったがリュックは別に貨物車?がくっついていてそち
らにまとめて積んでくれる。重荷を降ろして乗れるので楽でよかった。このあと他の乗り物ではすべて
「リュックは手に持って・・・」となっていたので。
美女平からは50分ほど高原バスに揺られて室堂へ着く。このバスの途中で称名滝の上部が見えた。
そうだったのかと納得。標高差はどれくらいになるのか・・・滝の大きさがやっと実感できた。
室堂ターミナルが近づいてくるとそこここに雪渓が残っている。残雪のある時期にアルペンルートを
旅行するのははじめてだ。ゴールデンウイーク前に除雪をして「雪の大谷」ができるのは有名だが、
今年の雪の壁は高さ16メートル(?記憶があいまいですみません)あったとのこと、それが2ヶ月ばか
りでこの程度に溶けてしまうとは。太陽のちからって偉大だ・・・
室堂ターミナルからは今日のやど、雷鳥荘まで高原の散策を楽しみながら1時間ほどの歩きとなる。
遊歩道に出た瞬間からもうあたりはお花畑である。時期的にはチングルマが盛り。ヨツバシオガマの可
憐なピンクの花も目につく。みくりが池、血の池、リンドウ池を経て雷鳥荘に向かう。
途中リンドウ池を過ぎたあたり、本当に小屋のすぐそばでライチョウに会う。写真を撮ろうと準備をはじ
めるも、あわてて逃げる気配もない。延びきった30人の隊列であったが、ほとんどのメンバーがライチョウ
の姿を確認できたと思われる。血の池付近でヒヨコを連れた親鳥を見たというメンバーもいた。
宿に到着して、夕食までの時間は自由時間となった。地獄谷へ散策に出かけたグループ、早々に汗を流
したグループ(温泉は24時間いつでも入浴できる)と各自楽しんだようだ。わたしはといえば・・・睡眠不
足解消に努めた。
夕食のあと一部のメンバーが残って、翌日の行程を再確認する。今日、室堂ターミナルのコインロッ
カーに空きがなかったというのが問題になっていた。要らない荷物は置いて身軽に行って来る予定だっ
たので、それができないなら宿に預かってもらうしかないが、明日は帰る日、ここまでの往復の時間が惜し
い。どうする・・・ということ。早朝に出かけることだし大丈夫では、として一応散会。
その後、夕景を見るため外に出る。あいにく曇ってしまい、金色に輝く山々の眺めは得られなかった。巨
大な三脚を担いだ登山客が通り、今夜は1時間ほど頑張れば流れ星が10個は見えると教えてくれる。
奥大日岳の真上に北極星があるとも。
部屋に戻り、明日の荷造りをすませ、布団を敷いて、暗くなるのを待って再度外へ。いつのまにか雲は
きれいにとれたようで、満天の星空になっていた。わずかな時間で2個の流れ星を確認、同室のメンバー
にも声をかけ、さらにもう1個の流れ星を見ることができた。また、天頂付近にかかる天の川も見るこ
とができた。星座はといえば、あまりにも星がありすぎてよくわからなかった。北斗七星くらいは見分けるこ
とができたが。
しばらく星見を楽しんだあと、熱い風呂をつかってやすんだ。
7月21日(土)
3時過ぎには起き出し、身支度をととのえる。朝食用の弁当を受け取り、4時10分ごろには外に出た。
ガーミンの画面を見るにはさすがにまだヘッドランプが必要だ。全員が揃ったところで身体をほぐして、
出発。
まずは室堂ターミナルへ向かう。高台になっているエンマ台展望台では、何人ものカメラマンが三脚を
立てて日の出を待っていた。4時55分ターミナル着。コインロッカーは充分空きが有り、荷物を置いて
改めて雄山を目指す。
道は一の越までの間は整備された遊歩道だ。
歩いていくうちに雪渓がでてきて一の越までには全部で5箇所あったが、アイゼンはまったく必要ない。
だんだん花の種類が変わってきて、ターミナル周辺などでは見かけなかったハクサンイチゲがまだたくさ
ん咲いているのが興味深い。
5時59分 祓堂
石がごろごろしてきて、イワツメクサが見られるようになる。
6時14分 一の越
ここで15分の休憩をとった。目の前の急登を眺めながら朝食とする。
7時17分 三の越
ここまでは岩がごろごろした本当に急な登りだが、よく歩かれており危険なところはない。室堂平をはる
かに見下ろす。北は富山市内方面、南は後立山連峰のはずだが、ガスでよくわからない。
7時41分 一等三角点
7時48分 山頂
傾斜がゆるくなってきたと感じるとまもなく、一等三角点「立山」だった。
三角点の標高は2991.6メートル。神社の社殿があり、巫女さん?に伺ったところここに住み込んでいる
とのこと。それも大変な職業だと変に感心する。雄山の山頂に立つには拝観料500円が必要だ。鳥居を
くぐって一投足で3003メートルの雄山山頂。お社があり、神主さんが祝詞を上げお祓いをしてくれる。
最後にお神酒をいただいて、小さな山頂標石を写真におさめ、早々に混雑する山頂を後にする。
下りは大変だった。朝一番の便で到着した登山客が続々と登ってきて降りるに降りられず、すみま
せんを連発しながらバラバラに下った。
それでも一の越まで下ってしまえばあとは狭いところも危険な箇所もない。
10時30分頃には室堂ターミナルに戻ることができた。
室堂からはトロリーバス→ロープウェイ→ケーブルカー→トロリーバス、と乗り継いで長野県側、扇沢に
出る。貸切バスに乗り、途中大町温泉郷「薬師の湯」に1時間ほど立ち寄るが、休日でもあり大混雑だっ
た。16時に出発。豊科ICから高速道路に入り、最初の集合場所の駅には18時30分に帰着した。
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