天狗岳(東天狗岳、西天狗岳)

所属市町村-------------長野県茅野市
掲載される地形図-------立科(2万5千分の一)
標高-------------------2640m(東天狗岳)2646m(西天狗岳)
山行回数---------------1回
            2003年 8月 9日10日

下は、当日の歩行記録を地図上に展開したデータをカシミール上で画像化したものです。


歩行時間
8月 9日
麦草駐車場  〜 高見石小屋  約1時間20分
8月10日
高見石小屋  〜 中山展望台  約1時間30分(小休止)
中山展望台  〜 中山峠    約1時間
中山峠    〜 東天狗岳   約1時間40分
東天狗岳   〜 西天狗岳   約30分
西天狗岳   〜 黒百合ヒュッテ約1時間40分(昼食休憩)
黒百合ヒュッテ〜 中山展望台  約1時間
中山展望台  〜 高見石小屋  約1時間
高見石小屋  〜 駐車場    約40分

GPSのデータ参照


−道案内−(基本的にマイカー使用)
 諏訪南インターチェンジにて中央高速から降りる。そこからメルヘン街道を目指す。メルヘン街道を走って、麦草ヒュッテを通過後に左手の有料駐車場に車を止める。

−山行−
元々の予定では、美濃戸から赤岳を目指す予定であったのだが、台風が通過中ということもあって、天狗岳へ予定変更となった。また、他の山梨百名山の山行とは違い、昨年の仙丈ヶ岳同様にベテランの方々に便乗していく山行である。

麦草峠を車で通過したところ、台風は富山を通過中ということであった。降ったり止んだりを繰り返していて、他には人がほとんどいない状況。果てさて、どうなることやらと思いつつ準備。そして出発。道を渡り登山道に入った時点で水が上から流れてきている。
白駒池で水を補給する人がいたので、補給待ち。そこから本格的な山道となる。ちなみに白駒池はかなり増水していた。
山道はほぼ上から流れてくる水のおかげで沢を歩いているような状態。時折池になっていたりする。また、岩場ばかりなので足を滑らせたりと結構緊張する場面がある。小屋の直前で倒木があり、這って進むところが一カ所。さらにびしょぬれに。
なんとか高見石小屋に到着。台風のおかげで私たちを含めて二組だけが宿泊。山小屋をほぼ独占できるという珍しい経験をした。非常に過ごしやすかった。晴れていれば、接近中の火星でも見れたのだろうが、夜半近くまでは雨風が強く雲ばかり。

しかし、翌朝は良い天気。近くの高見石へ行き、日の出を楽しむ。雲海の中から太陽が出てくる様はすばらしいものだ。これも台風のおかげか・・・。
6時過ぎに出発。止んだとはいえ、まだまだ上から水が流れてくるし、池が点在し、足下はどろどろになってイヤになる。急な道を登り切って周囲が開ける。このあたり随一の展望があるという中山展望台である。遠くに槍ヶ岳乗鞍などを見ることができた。八ヶ岳の方はガスがかかっていて、いまいちよく見えず。
中山までは登りで、しかし中山にはちょっとした標識があるだけでいささかさみいところか、そこから先中山峠まで下る道となる。そのあたりまでは岩場で歩きにくいことしきり。途中から土の道となってくるが、これが非常に歩きやすくて気持ちいい。日が当たる場所だけあって結構乾いていたのもよかったかもしれない。その土のおかげかカモシカと思われる動物の足跡がくっきりと残っていた。できれば現物を見たかったのだが・・・。
黒百合ヒュッテへの分岐点を過ぎ、中山峠を通過。再び岩場へ戻り、急登に切り替わる。名も知らぬ高山植物が、教えてもらったところによるとすでに秋の装いになってきているとのこと。早いものだ。目前には、天狗岳とともに硫黄岳の火口跡?が見えている。
岩場道を、途中一カ所鎖場があったが使わなくても大丈夫、登り切って東天狗岳である。山頂はあまり広くないし、石ばかりなので落ち着いて休んでいられるものでもない。それでも2,30人くらいはいただろうか・・・。南側斜面には、硫黄岳方面へ歩いていく人たちを見ることもできたが、その先はガスっていて相変わらずよく見えない。
続けて、西天狗岳へ向かうことにする。途中荷物を下ろし身軽になる。こちらの山頂は比較的広々とし、石もない。休憩をとるならこちらの方が良いと思う。ちなみにこちらの方が標高は高いそうだ。

少しだけ休憩し、下り始める。来た道を戻らず、直接黒百合ヒュッテを目指すコースをとる。しかし、こちらもなかなかに大変なコース。岩場ばかりだ。浮き石も時折あるので要注意。白いペンキで描かれた「○」を目安に進む。「×」の方に向かうのはやめた方が良い。岩場を登ったり下ったりを繰り返し、眼下に池が見えた。青い空が湖面にうつってきれいだった。しばらく進んでやっと眼下に黒百合ヒュッテが見える。ここは足場をとりにくい急降下するように下るところだ。登りには使いたくない。
ここで昼食休憩。山頂でも見かけたが、小学生が結構多かった。パワフルさには脱帽する思いである。

黒百合ヒュッテから来た道に戻る。朝に比べればだいぶ水は引いてきていたが、それでも足を滑らす場面も多かった。中山展望台を過ぎ、眼下に高見石の岩場が見えたのですぐにつくだろうと思ったら、大間違い。なかなかたどり着かない。カリカリしながら少し早歩き気味になってしまったので、かえって疲れた(苦笑)
高見石小屋には天候がよくなったおかげか、多くの人がいた。翌日に登りに行くのだろうか。
行きの時とは違って、別ルートで下った。行きの時は急な道でのおすすめしないコース。下りで使ったのは、緩やかなコース。そういえば、サンダル履きで登ってくる人とすれ違った。歩きにくくないのだろうか・・・と思いつつ。駐車場へ。




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