仙丈ヶ岳

所属市町村 南アルプス市(旧芦安村)、長野県長谷村
掲載される地形図 仙丈ヶ岳(2万5千分の一)
所属山域 南アルプス安倍山系
標高 3033M
山行回数 1回
  2002年 7月27,28日
携帯電話 確認していません

下は、当日の歩行記録を地図上に展開したデータをカシミール上で画像化したものです。
歩行時間

登り (27日)
北沢峠 藪沢小屋 約3時間  
藪沢小屋 馬の背 時間データ無し 散策時間
下り (28日分)
藪沢小屋 馬の背ヒュッテ 約30分 馬の背ヒュッテで朝食
馬の背ヒュッテ 仙丈小屋 約2時間10分  
仙丈小屋 仙丈ヶ岳 約35分  
仙丈ヶ岳 小仙丈ヶ岳 約1時間10分  
小仙丈ヶ岳 藪沢小屋 約1時間10分 大滝の頭分岐経由
藪沢小屋 北沢峠 約1時間半  

道案内(基本的にマイカー使用)(ヤフーの地図ではこの辺
山梨百名山でも、このクラスの山になると、交通情報をわざわざ記す必要はないかも知れませんが。

蛇足ながら、芦安村の広河原まで車なり、バスなりを利用します。当然のことながらシーズンの土日となるとバスもいっぱいになりますし、マイカーも広河原の駐車スペースがいっぱいになり路肩駐車が増えることになるので早め早めの行動が肝要になりましょう。我々も朝6時前には到着したのだが、一番奥への駐車となりました。

広河原から、村営のバスを利用して北沢峠に向かいます。一般車両は入ることができず、徒歩かこのバスを利用することになります(北沢峠までの往復切符を買うと1500円になります(荷物代込み:2002年7月現時点))。
広河原から北沢峠まで約30分程度です。また、便数が少なく時間間隔が広いですので、ご注意を。


山行
北沢峠でバスを降りると、甲斐駒ヶ岳への登山道、その対面側に仙丈ヶ岳への登山道となる。停留所から少し下ると仙水峠への道でもあります。

登山道をゆっくりと登り始めるとつづら折りのようにくねくねとした道である。
途中一合目、二合目と看板が立っており、これが五合目となると大滝の頭の分岐点となる。登っていく道を選べば小仙丈ヶ岳へ。下っていくと藪沢小屋を経由して馬の背ヒュッテへ向かえる。

登りはじめは比較的ゆったりと登って行けたような気がする。そのほとんどが樹林帯の中で夏の強い日差しを受けずに登れる。木陰にいるときは涼しい風があって、心地よい。

二合目三合目と進むにつれ、登りも急になり高度を一気に稼ぐような感じである。一合目から二合目は長く感じたが、次第に間隔が短く、高さがあるように思えた。
一合目など、おのおののポイントは比較的広くなっていて休憩しやすくなってます。

それにしても、今回初めてシュラフをザックにつけて登ったのだがどうも取付方が悪かったのかぐらぐらして非常にバランスが良くなかった。一工夫必要だろうか・・・。

写真を撮ったりしつつ、へろへろと五合目(大滝の頭)へたどり着くと、そこでは多くの人が休憩していた(意味は後でわかった、ような気がする)。

とりあえず初日の目的地、藪沢小屋へ向かうため、右へ進路をとる。そこからガイドによっては小屋まで10分程度のような書き方をしているが、よっぽどの健脚の人たちなのだろうか?われわれは30分はかかっていた。
ごつごつとした岩場を抜け、いくつか沢を越えると(沢では雪渓も見られた。ほんとの雪解け水なんですね!!)、小屋へたどり着く。後続を待ちつつ、小屋へ宿泊を申し込み休憩に入る。隣でホットケーキを焼いていた人たちがいたがおいしそうだったな。


後続と合流し、昼食をとる。食べてから、馬の背へ向かう。藪沢からは30分程度くらいか?馬の背に近づくとヒュッテの発電機の音がしてくるのでよくわかる。ヒュッテでは多くのの人が休憩している。これから頂上へ向かう人、下る人・・・。それにしても多くの人がいた。今までの山梨百名山ではほとんど考えられないくらい。やはり夏の限られた時期にしか登れない山はすごい。

馬の背ヒュッテのあたり、ここではいろんな花が楽しめるそうなのだが、今年の異常気象のせい?で花の時期は終わってしまっていたらしい。残念である。
ヒュッテからさらに歩を進めると、馬の背と書かれた看板がある。登山道を素直に進めば、仙丈ヶ岳へ向かえるのだが、それは明日のこと。馬の背の方へ行く。そちらは丹渓山道?だそうだが、途中まで行くと雲の中に甲斐駒などが見える。振り返れば仙丈ヶ岳が見え、尾根には多くの人が歩いているのが見えた。

ガスがあがってきたこともあって小屋へ戻る。再度休憩を入れてから夕食。カレーである。夜は早く、食べ終わる頃には冷え込んでくる。確かに寒かったです。
19時には就寝、早い!!!どうにもうまく寝れなくて何度も起きる。2時を過ぎる頃から出かける人もいたらしい。我々も3時半を過ぎた頃には出発の準備に入る。4時半には小屋を出て、馬の背ヒュッテを朝食にする。ちょうど日の出を見ることができた。

登山道沿いの花を楽しみつつ行くと、遠くに雲海の中にぽっかりと浮かんでいるような槍ヶ岳、穂高、乗鞍などを見ることできる。朝早い時間でないと見ることができないすばらしい景色であろう。東に太陽、西に白い月がぽっかりと浮かんでいる。初めての3000メートル級でこんなにすばらしいものを経験していいんでしょうかね。

ハイマツの中を進んでいき、急な登りを登っていく途中で仙丈小屋の水場。指がちぎれそうに感じるくらいの冷たい水。そしてすぐに仙丈小屋に着く。少し休憩をとって、いよいよ仙丈ヶ岳へと向かう。


30分程度で山頂に到着。ついに初の3000m級の山頂へ。
南の方へ目を向けると、北岳の肩越しに雲でかすんでいる富士山が見えた。果たして雲海の下の世界はどうだったんだろうな?

この後、小仙丈が岳経由で下山。
一気に下って、再び登って小仙丈ヶ岳。ごつごつとした岩場であって結構滑りやすい。小仙丈から先はさらに激しい下り。これを登ってくるのはさぞかし大変だろう。子連れで歩いている人たちなどをすれ違ったが、どうだったんだろうか?

一気に下りきると、大滝の頭分岐。あれだけ下ってくると確かにその場の日陰でゆっくりと休みたくなるのもわかる。とはいえそのまま藪沢の小屋へ向かう。
昼食をとって早く北沢峠へ行かないとバスに遅れてしまうから。その後は2時間後というと帰宅時間が遅くなってしまう。しかし、もっともっと3000mの世界に居たかったな。

一気に下って北沢峠。ちょうどバスが出ていくところだった。本来ならば、2時間後に出るはずのバスが1時間で来た。助かりましたよ。

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2002/07/28:初稿
2005/08/29:山データを表形式化、見出し文字を強調(色、大きさ)